2023年の訪日消費額、初の「5兆円」突破 ほか:インバウンド情報まとめ 【2024年1月】
レポート概要
公開日時 | 2024年1月24日 |
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業種 | 飲食店 小売 宿泊 娯楽 サービス 医療 美容 |
ジャンル | インバウンド インバウンドまとめ |
本レポートでは、2023年12月〜2024年1月のインバウンドに関する「政府&自治体などの取り組み」「各国の出入国の動向」など、インバウンド対策に役立つニュースをまとめてお届けします。
※ 各トピックの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
目次
この資料でこんなことが分かります
トリップアドバイザーが選ぶ「注目の観光地」東京が世界1位に
2023年の訪日外国人数「2,500万人」超え、国別1位は韓国
2023年の訪日消費額、初の「5兆円」突破
ここからは、レポートのダイジェストをお届けします。
知っておきたい!インバウンドニュース
トリップアドバイザーが選ぶ「注目の観光地」東京が世界1位に
世界最大級の旅行サイトとして知られるトリップアドバイザーが、「2024トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト観光地」を発表しました。
「2024トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト・アワード」は、1年にわたってユーザーから多数の高評価の口コミが寄せられたホテル、レストラン、観光スポットのある観光地が選出されています。
ランキングは「注目の観光地」と「人気の観光スポット」「自然を満喫できる観光地」「グルメを堪能できる観光地」「文化体験ができる観光地」「ハネムーンにおすすめの観光地」「サステナブルな観光地」の7部門に分けられています。
日本からは東京が「注目の観光地」で世界1位、「文化体験ができる観光地」で10位にランクインしたほか、「グルメを堪能できる観光地」では京都が22位にランクインしました。
<参照>トリップアドバイザー:トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト・デスティネーション
<関連記事>訪日ラボ:トリップアドバイザーが選ぶ「注目の観光地」東京が世界1位に
Googleが2023年旅行トレンドを調査、情報収集に要した“手間”がリピートに影響
Googleが2023年3月から6月にかけて実施した「2023年の旅行トレンド調査」によると、旅行者の情報収集に要した“手間”がリピートに大きな影響を与えていることが明らかになりました。
具体的には、旅行計画を立てる際に多くの時間を情報収集に費やした人は、そうでない人と比べて、飛行機のチケットやホテルに対して1.2倍信頼していることが分かりました。
また、情報収集の満足度が高い旅行者は、中程度以下の満足度の旅行者と比較して、航空券やホテルの予約サービスをリピートする意向が約2倍高いことも分かりました。
情報収集に満足している旅行者は、同じサービスを再び利用する可能性が高いことを示唆しています。
旅行会社や宿泊施設は、このような消費者の傾向を理解し、それに合わせたマーケティング戦略を立てることが重要です。
<参照>Think with Google :満足度の高い旅行は計画中から始まっている 2023 年の旅行動向
<関連記事>訪日ラボ:Googleが2023年旅行トレンドを調査、情報収集に要した“手間”がリピートに影響
「世界の観光都市ランキング2023」東京が4位に急上昇
国際的な市場調査会社として知られるユーロモニターインターナショナルが、「世界の観光都市ランキング2023」を発表しました。
「世界の観光都市ランキング2023」は、100にも及ぶ都市について6つの主要指標に55の要素をそれぞれスコアリングしたもので、6つの主要指標は「経済とビジネス」「観光」「観光インフラ」「観光政策と魅力」「健康と安全」「持続可能性」です。
同ランキングにおいて、トップ10にヨーロッパから7つの都市が入るなか、東京が4位にランクインしました。
東京は、とくに「観光インフラ」で高評価を得たとしています。
近年のインフラ整備と円安の影響で観光客が増加したとし、新たなホテルやアトラクションの開発により、訪れる人々にとってより魅力的な都市になっているということです。
<参照>TEuromonitor International:Euromonitor International’s report reveals world’s Top 100 City Destinations for 2023
<関連記事>訪日ラボ:「世界の観光都市ランキング2023」東京が4位に急上昇、1位は?
ここに注目!インバウンド関連データ
2023年の訪日外国人数「2,500万人」超え、国別1位は韓国
日本政府観光局(JNTO)は1月17日、2023年の年間推計値を発表しました。
2023年年間の訪日外客数は2,506万6,100人と推計され、2019年比では21.4%減となっています。
国別で最も多かったのは韓国で、2019年比24.6%増の695万8,500人でした。2位が台湾(2019年比14.1%減、420万2,400人)、3位が中国(同74.7%減、242万5,000人)、以下香港(同7.7%減、211万4,400人)、米国(同18.7%増、204万5,900人)と続いています。
※ただし2019年12月は、7〜11月に引き続き、韓国における不買運動の影響を受けていた点に注意が必要です。
<参照>日本政府観光局(JNTO):訪日外客数(2023年12月推計値)
<関連記事>訪日ラボ:2023年の訪日外国人数「2,500万人」超え、国別1位は韓国【JNTO訪日外客統計】
訪日消費額、初の「5兆円」突破
観光庁は1月17日、訪日外国人消費動向調査の2023年年間推計値を発表しました。
2023年年間の訪日外国人消費額は5兆2,923億円と推計され、2019年の4兆8,135億円を約4,788億円上回りました。
前年2022年比では約5.9倍となっています。
国籍・地域別の消費額では、上位5か国・地域が全体の63.7%を占めており、台湾が7,786億円(構成比14.7%)でトップで、2位は中国(7,599億円、同14.4%)、3位は韓国(7,444億円、同14.1%)でした。
また2023年10-12月期の訪日外国人消費額は、コロナ前の2019年同期比で37.6%増となる、1兆6,688億円と推計。3か月間の消費額としては過去最高となりました。
<参照>観光庁:訪日外国人消費動向調査
<関連記事>訪日ラボ:訪日消費額、初の「5兆円」突破 1人当たり旅行支出は21.2万円【訪日外国人消費動向調査2023年】
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