【無印良品 “土着化”戦略の首尾は】「食品×地域密着」がブランド成長のカギ 全店舗の口コミ17万件を徹底分析
レポート概要
公開日時 | 2023年4月14日 |
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業種 | 小売 |
ジャンル | 業界別調査レポート |
今回は、無印良品の国内外623店舗を抽出し、各店舗に寄せられた口コミ約17万件を分析しました。
このレポートから
無印良品の口コミ数は、2018年以降増加傾向にあり、口コミ分析のチャンスがあること
店舗種別軸の分析で差が出たキーワードは「地域」で、無印良品の戦略である“土着化”の効果が口コミに表れていたこと
全体の改善余地が「レジ」「対応」「店員」等のキーワードからうかがえたこと
がわかりました。
この週刊MEOレポートでは口コミを横断して分析することで見えてくる「新しい発見」をご提案します。詳細は資料ダウンロードにてご確認ください。
目次
今回の調査対象
本レポートでは、無印良品の国内外623店舗を抽出し、各店舗に寄せられた口コミ(総数175,441件)を店舗種別( 旗艦店 / 一般店 )を軸に分析しました。
口コミ投稿数の推移を見てみると...
無印良品全店舗の新規口コミ投稿件数は、2018年に急増しました。2020年はコロナ禍の影響でやや減少したものの、2021年には口コミ数が過去最高の43,194件となりました。2023年の口コミ数がどうなるか注目です。
”口コミ投稿件数”と”評価の平均”を見てみると…
各店舗の”口コミ投稿件数”と”評価の平均”を散布図で表しました。店舗種別で特徴が表れました。全体的に、旗艦店の方が評価が高い傾向にあることがわかりました。
「キーワード」を分析(口コミコムを利用したポジティブ / ネガティブワード)
口コミコム を利用すると、Googleマップや食べログなどに投稿されるすべての口コミを自動でAI解析できます。一例としては、各サイトに投稿された口コミがポジティブなのかネガティブなのか、文脈から判定し自動でスコアリングできます。
それらのAI解析を用いた分析例として「旗艦店」の頻出ポジネガキーワードを確認しました。
QSCAは全スコアで高い結果となりました。生鮮、冷凍、テイクアウト等の食品が「豊富」、地元「野菜」、家族も含め気軽に来店できるMUJI「カフェ」が高評価でした。理念に掲げる“くらしの基本と普遍”や“地域への土着化”が口コミからうかがえます。一方で、「セルフレジ」利用の際のサポートをはじめ「店員」の接客レベルをより高めてほしい、「フロア」ごとの商品の会計が手間、といった改善の声が寄せられました。
レポートでは、「一般店」についても同様に分析しております。ダウンロードして、是非ご覧ください。
「キーワード」を軸に店舗の種別で比較(口コミコムを利用したキーワード分析)
口コミコム を利用することで、口コミ内のキーワードの投稿回数だけでなく、そのキーワードが利用された文脈をAIが判定して、口コミを傾向として見ることができます。
木材を使用した店内の「雰囲気」に関する口コミからは、会社として掲げている“感じ良い暮らしと社会”という理念が消費者に伝わっていることがうかがえます。旗艦店の口コミには、“「地域」への土着化”を掲げる無印良品の戦略が表れています。両店の課題として、「レジ」での決済のしやすさ、「店員」の接客「対応」などの会計時の体験、などがありそうです。
レポートでは、「地域」「カフェ」に関するキーワードについても分析しております。是非ダウンロードして、ご覧ください。