高級回転寿司、評価の分かれ目は“ネタ”ではなく”シャリ”【週刊MEOレポート】
レポート概要
公開日時 | 2023年3月14日 |
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業種 | 飲食店 |
ジャンル | 業界別調査レポート |
今回は、高級回転寿司5ブランド(にぎり長次郎 / 金沢まいもん寿司 / 回転寿しトリトン / 回転寿司根室はなまる / 回し寿司活)に寄せられた66,564件の口コミを調査し、5ブランドの比較検証を行いました。 このレポートから
2021年以降は右肩上がりに口コミ数が増加し、2023年も同様の傾向が予想されること
「寿司」「新鮮」「価格」等のワードで全ブランドのポジティブ率が高く、高級回転寿司として価値提供が十分にできていること
ブランド間で差が出たキーワードは「シャリ」「店内」「接客」であること
がわかりました。 この週刊MEOレポートでは口コミを横断して分析することで見えてくる「新しい発見」をご提案します。詳細は資料ダウンロードにてご確認ください。
目次
今回の調査対象
今回は、高級回転寿司5ブランド(にぎり長次郎 / 金沢まいもん寿司 / 回転寿しトリトン / 回転寿司根室はなまる / 回し寿司活)に寄せられた66,564件の口コミを調査し、5ブランドの比較検証しました。
口コミ投稿数の推移を見てみると...
高級回転寿司5ブランド全体の新規口コミ投稿件数は、2017年から2019年にかけて右肩上がりに口コミ数が増加していました。2020年はコロナ禍の影響もあり、口コミ数は一旦減少しましたが、2021年以降はまた右肩上がりに口コミ数が増加しました。2022年には、口コミ数が過去最多の16,922件となりました。2023年でも引き続き右肩上がりになるのか注目です。
”口コミ投稿件数”と”評価の平均”を見てみると…
各店舗の”口コミ投稿件数”と”評価の平均”を散布図で表しました。全体の評価の平均が約4.0、1店舗あたりの累計口コミ数の平均は約680件とわかりました。評価と件数の分布にブランドごとの特徴が表れました。金沢まいもん寿司に関しては、評価が高いため、口コミ数を集める施策が有効でありそうです。詳細な口コミ対策に関しては、お問合せください。
「キーワード」を分析(口コミコムを利用したポジティブ / ネガティブワード)
口コミコム を利用すると、Googleマップや食べログなどに投稿されるすべての口コミを自動でAI解析できます。一例としては、各サイトに投稿された口コミがポジティブなのかネガティブなのか、文脈から判定し自動でスコアリングできます。 それらのAI解析を用いた分析例として「にぎり長次郎」の頻出ポジネガキーワードを確認しました。
QSCAは“品質”“雰囲気”で高スコアとなりました。「新鮮」「季節」「ランチ」など、“商品”に関連する口コミにはポジティブな傾向が見られました。ネタが大きく新鮮、デザートも含め季節ものが楽しめ、ランチは様々なサイドメニューがついておりおトクといった点が評価されていました。料理の「提供」時間、「タッチパネル」での注文で、オーダー通りのものがこない、といった点が改善されれば“接客”のスコアも高まりそうです。
レポートでは、他の4ブランドについても同様に分析しております。ダウンロードして、是非ご覧ください。
「キーワード」を競合店舗と比較(口コミコムを利用したキーワード分析)
口コミコム を利用することで、口コミ内のキーワードの投稿回数だけでなく、そのキーワードが利用された文脈をAIが判定して、口コミを傾向として見ることができます。
「寿司」「ネタ」「新鮮」は全ブランドで高い評価を受けています。新鮮で、豊富な種類があり、品質の高いお寿司が好評であることがわかります。また、業界全体として「価格」に見合う十分な価値提供ができていますが、量と温度が適切な職人ならではの技が光る「シャリ」で、金沢まいもん寿司が競争優位性を持っていることがうかがえます。 レポートでは、「接客」「顧客体験」などのキーワードについても分析しております。是非ダウンロードして、ご覧ください。