シネコン(複合映画館)4ブランドの口コミ調査【週刊MEOレポート】
レポート概要
公開日時 | 2023年2月16日 |
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業種 | 娯楽 |
ジャンル | 業界別調査レポート |
今回は、シネコン4ブランド(イオンシネマ / TOHOシネマズ / ユナイテッド・シネマ / MOVIX)に寄せられた約37,000件の口コミを調査し、4ブランドの比較検証を行いました。
このレポートから
2020年〜2022年の新規投稿口コミ件数がコロナ禍でも右肩上がりに増加しており、今後も増加が予想されること
映画館の口コミでブランド差がでたワードは「チケット」「予約」で、チケットを予約する際のスムーズさが顧客満足の向上につながること
「売店」に対してのネガティブ率が全ブランドで高く、改善できれば競争優位性となりそうなこと
がわかりました。
この週刊MEOレポートでは口コミを横断して分析することで見えてくる「新しい発見」をご提案します。詳細は資料ダウンロードにてご確認ください。
目次
今回の調査対象
今回は、シネコン4ブランド(イオンシネマ / TOHOシネマズ / ユナイテッド・シネマ / MOVIX)の首都圏店舗から計40店舗を抽出し、各店舗に寄せられた口コミ(総数37,926件)を分析しました。
ブランド全体の口コミ投稿の年別推移を見てみると...
口コミ投稿数は2018年以降増え始め、2022年には過去最高の約12,572件となりました。2020年からの口コミ数増加を考慮すると、2023年の口コミ投稿数も増加することが予想でき、注目です。
口コミ数と評価平均を見ると...
各店舗の”口コミ投稿件数”と”評価の平均”を散布図で表しました。MOVIX:評価が4.0〜4.2と安定して高い傾向にあり、今回の調査対象の中で、最も口コミ数が多く評価も高い店舗を保有しています。TOHOシネマズ:評価は3.9〜4.2と同様の傾向があり、600件以上の口コミ数の店舗が最も多くなっています。イオンシネマ、ユナイテッド・シネマ:評価はともに3.9〜4.2で、店舗ごとの口コミ数はやや少ない傾向となっています。
イオンシネマの口コミで多用されるワードを分析してみると...
口コミコム を利用すると、Googleマップや食べログなどに投稿されるすべての口コミを自動でAI解析できます。店舗評価に必要なQSCA(Q:品質、S:サービス、C:清潔さ、A:雰囲気)に関する口コミを抽出し、それらの口コミがポジティブなのかネガティブなのか、文脈から判定し自動でスコアリングしています。 それらのAI解析を用いた分析例として「イオンシネマ」のQSCA・頻出ポジネガキーワードを確認しました。
QSCAは”品質””清潔感”で高スコアでした。「綺麗」「ショッピング」のポジティブ率が高い結果となりました。設備が綺麗で、買い物ができる他のテナントが併設されており便利であることが評価されているようです。一方「チケット」からはチケット購買や入場時に混雑すること、「ポップコーン」からは、商品がやや湿っている場合や床に落ちていることに対して、それぞれネガティブな口コミが寄せられています。
レポートでは、他の3ブランドについても同様に分析しております。詳細は資料ダウンロードにてご確認ください。
各ブランドを共通キーワードで比較してみると...
口コミコムを利用すると、自店舗や競合店舗に寄せられた口コミを「キーワード」で横断的に分析できます。口コミから自店舗の強み / 弱みを知ることで、競合との差別化ポイントや店舗運営の改善点のヒントが見えてきます。
顧客体験に関するワードを分析しました。「時間」「チケット」「予約」で、MOVIXの評価が高くブランド間で差がつきました。チケットの予約から当日の発券までがスムーズであることや、映画前後の時間を充実して過ごせる点が高く評価されていました。一方「売店」では、全ブランドのネガティブ率が高く、並んで待っている時間が長いことや、接客態度への不満などの口コミが寄せられました。こちらも改善することで、競争優位性となりそうです。
レポートでは、「商品」「設備」といったキーワードについても分析しております。詳細は資料ダウンロードにてご確認ください。