"高島屋、「売らない店」をオープン"ほか:小売業界動向2022年総まとめ
レポート概要
公開日時 | 2023年2月17日 |
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業種 | 小売 |
ジャンル | 業界別調査レポート |
本レポートでは、2022年1月〜12月の[小売業界まとめ]レポートから主要トピックを抜粋し、[小売業界動向2022年総まとめ]としてお届けします。
※ 本レポートの内容は、原則各月レポート作成当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。(本レポート作成時に追記したものに関しては 「※編集部注:」としています)
目次
ここからは、レポートのダイジェストをお届けします。
1月:世界初の「空中ディスプレイ」をセルフレジに導入、4年間で2万店へ / セブンイレブン
1月28日にコンビニ大手のセブン‐イレブンは、「空中ディスプレイ」技術を活用したセルフレジの実証実験を都内の6店舗にて行うことを発表しました。
この実証実験はアスカネット、神田工業、東芝テック、三井化学、三井物産プラスチックと共同で行われ、コロナ禍での非接触ニーズや人手不足の解消、レジカウンターの省スペース化などの狙いがあります。
実証実験は2月1日から開始され、4年後までには全国で2万店舗にまで無人レジを導入する計画だとのことです。
<関連記事>口コミラボ:世界初「完全非接触」空中ディスプレイのセルフレジ、実証実験開始
<参照>セブン-イレブン・ジャパン:世界初!非接触・空中ディスプレイ技術をPOSレジに採用 『デジPOS』の実証実験をセブン-イレブン店舗にて開始
NHK NEWS WEB:“空中ディスプレー” 非接触技術の無人レジ実証実験 コンビニ
4月:高島屋、Z世代を狙う「売らない店」をオープン
店舗には在庫を置かず、消費者は専用のECサイトを通じて購入する「売らない店」、Meetz STORE(ミーツストア)が4月29日よりオープンしました。
すでにマルイや大丸松坂屋も同じ形式の売り場を持っていますが、高島屋としては今回オープンした新宿店が初店舗となりました。
トレンドに敏感なものの百貨店になじみがないとされる「Z世代」向けの商品をそろえることで、幅広い顧客層の獲得につなげることを狙いとしています。
<関連記事>大丸松坂屋も「売らない店」に 購入はECで、店頭は接客特化
<参照>高島屋:“新たな出会い”がテーマのショールーム型店舗「Meetz STORE」が髙島屋新宿店に4月29日(金・祝)オープン
7月:アイリスオーヤマ:小売店支援事業に参入
アイリスオーヤマは7月19日、小売店舗を支援する「ストアソリューション事業」に新規参入することを発表しました。
小売業における慢性的な人員不足や新型コロナ対策など店舗運営の業務負担が増加しているほか、電気料金の値上げによる運営経費の負担増、EC市場の成長による消費者の購買行動の変化などにより、実店舗は店舗運営に一層の工夫が求められる状況です。
こうした背景から、小売の実店舗でしか得られない顧客体験と価値創造を提供することが実店舗の課題となっており、アイリスオーヤマはAIのデータ解析やIotセンサー技術を活用し、店舗における様々な記録作業を自動化することで業務のDXを推進するとしています。
<参照>アイリスオーヤマ:法人事業の基盤を拡大「ストアソリューション事業」に新規参入
10月:離島にドローンで商品配達 / セブンイレブン・ANA
セブン-イレブン・ジャパンとANAホールディングスは10月17日、福岡の店舗から離島の配送地点まで、夜間にドローンで商品を配送する実証実験を始めたと発表しました。
本実証実験は、セブンの商品配送サービス「7NOW」で注文された商品を、セブン-イレブン福岡横浜2丁目店から能古島島内に設置した5地点の配送先に、日中から日没後の夜間まで、ドローンで即時配送するサービスを実証するもので、10月19日から23日まで実施されました。
日本のドローン物流において日没後の夜間配送サービスの実証は日本初の試みです。
夜間配送により、日中に島外に働きに出ている住民の夕方以降の買い物など、夜間帯のニーズへの対応が可能となります。
今後は本格運用を見据え、配送料や土日配送などの課題の解消に取り組むとしています。
<参照>ANAホールディングス株式会社:ドローン配送サービスの本格運用に向け、夜間飛行・配送の実証を実施
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その他にも、レポートでは2022年の小売業界の動向をくわしくまとめています。
最新情報の把握や店舗マーケティングのヒントに、ぜひご活用ください!