Twitter、Instagramで人気のハッシュタグとは?それぞれに最適なハッシュタグを付けよう
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7月22日、ジャストシステムは、2020年6月に実施した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」の調査結果を発表しました。
それによると、Instagramのハッシュタグ検索では「趣味」「グルメ」、Twitterのハッシュタグ検索では「趣味」「ニュース」が多く検索されていることがわかりました。
本記事では調査結果をもとに、Instagram、Twitterそれぞれで最適なハッシュタグの活用方法を解説します。
Instagramで人気のハッシュタグは「趣味」「グルメ」「旅行・観光」
ジャストシステムの調査は17歳から69歳までの男女1,100名を対象に、ネットリサーチサービスの「Fastask」を利用して行われました。
調査結果によると、Instagramユーザーが使用する検索方法は1位「アカウント検索(60.3%)」、2位「ハッシュタグ検索(56.3%)」、3位「スポット検索(23.3%)」の順となりました。
また、2位のハッシュタグ検索についての設問では、よく使用されるハッシュタグの種類は「趣味(55.9%)」「グルメ(48.0%)」「旅行・観光(45.7%)」と回答されています。
Instagramでハッシュタグを検索する理由は「見るのが楽しい」から
Instagramユーザーがハッシュタグ検索をする理由についての設問では、「見るのが楽しい(53.5%)」「手っ取り早い(52.0%)」「流行やトレンドが分かる(49.2%)」と回答されました。
Instagramは写真の投稿がメインのSNSであり、ユーザーはハッシュタグ検索をした際、文章での情報を手に入れるというよりは他のユーザーが投稿した画像を見ることが多いといえます。
「インスタ映え」とハッシュタグの相乗効果は大きい
近年、外食時に提供された料理やスイーツの写真をSNSに投稿するという文化が根付いてきています。
料理やスイーツの見た目の華やかさは、特にInstagramでは重要視されており、2017年には「インスタ映え」という流行語まで誕生しました。Instagramに投稿するためだけに、流行りのスイーツやドリンクを購入するという人もいるようです。
Instagramユーザー層へ商品をPRしたい場合、商品自体はもちろんのこと店内や商品の陳列にも見た目のインパクトや華やかさを演出するなど、Instagramにアップしたくなるような店舗が効果的です。
たとえば、「八百屋の作る本気のフルーツサンド」が有名な愛知県岡崎市のダイワスーパーでは、フルーツサンドの種類が多く陳列時の色鮮やかさとインパクトの強さから、開店直後のフルーツサンドがぎっしりと並んだ様を狙って、開店前から長蛇の行列ができるほどです。
▲[ダイワスーパー社長のInstagram ]:Instagram スクリーンショット
ダイワスーパー社長のInstagramアカウントでは、フルーツサンドのラインナップや販売予定などを、ハッシュタグと位置情報を付けて投稿しています。
▲[フルーツサンド購入者がつけたハッシュタグ例 ]:Instagram スクリーンショット
フルーツサンドの購入者がアップした投稿には「#フルーツサンド」というハッシュタグだけでなく、他のグルメ好きが検索するような「#グルメ」や「#スイーツ」、「#行列のできる店」などの既存のハッシュタグも付けられています。
フルーツサンド以外のハッシュタグ検索結果の一覧から、投稿者以外の人がこのフルーツサンドの写真を見つけ、来店につながるという流れも考えられます。
写真がメインのInstagramでは、見栄えの良い写真の投稿に「いいね」が付きやすいため、「ハッシュタグ」での検索に最適化することで「インスタ映え」する写真との相乗効果が期待できます。
Twitterはニュースや芸能のハッシュタグが人気
同調査では、Twitterユーザーがよく使用するハッシュタグの種類として「趣味(59.2%)」「ニュース・時事(56.9%)」「芸能・エンタメ(48.9%)」との回答がありました。
ユーザーは、Twitterを「情報を得るツール」として使用していることがわかります。
Twitterでハッシュタグを検索する理由は「最新情報を知れる」から
Twitterユーザーがハッシュタグ検索をする理由についての設問では「最新情報を知れる(59.2%)」「リアルな現状がわかる(50.8%)」「手っ取り早い(50.4%)」との回答でした。
Instagramではハッシュタグがさまざまなインスタ映えする写真コンテンツを楽しむ手段になっているのに対して、Twitterではハッシュタグがリアルタイムでの情報を伝えたり知ったりするための手段になっているようです。
Twitterは「参加型」ハッシュタグを作りやすい
Twitterはリツイートやトレンド、おすすめツイートなど検索以外の各種機能も備わっており、情報の拡散力に長けたSNSメディアです。
そのため、企業側がTwitterでユーザー参加型の企画を立案し、オリジナルのハッシュタグを用いてツイートして、そのツイートがフォロワーなどによってリツイートで拡散されれば、多くのユーザーを巻き込んだ形でのプロモーションを実現することができます。
▲マクドナルドの「参加型」ハッシュタグ:Twitterより、編集部スクリーンショット
Twitter:マクドナルドによる投稿
これはマクドナルドの公式アカウントの期間限定の月見メニューを宣伝するツイートです。
公式が設定したハッシュタグ「#月曜日は月見曜日」を付けてマクドナルド公式のツイートにリプライ(返信)をすると、抽選で1,000円分のマックカードが当たるキャンペーンを展開しています。
このツイート自体が月曜日にツイートされているので、毎週月曜日に「#月曜日は月見曜日」のハッシュタグがトレンド入りし、多くの人の目に留まります。
▲ケンタッキーフライドチキンの「参加型」ハッシュタグ:Twitterより、編集部スクリーンショット
Twitter:ケンタッキーフライドチキンによる投稿
ケンタッキーフライドチキンの公式アカウントでは、8月に夏限定のフレーバーレモネードの宣伝としてハッシュタグを活用したキャンペーンを展開していました。
レモネードを飲んだ感想を「#KFCフレーバーレモネード飲んでみた」のハッシュタグとともにツイートしてもらい、そのツイートの中から抽選で300人に3,000円分のKFCカードが当たるというキャンペーンです。
ただリツイートするだけ、ただハッシュタグを付けてリプライするだけでなく、自分の言葉で書いた感想をハッシュタグとともにツイートしてもらうことで、ツイートしてくれた人のタイムラインに投稿されてその人のフォロワーにも商品やキャンペーンの内容を周知させられます。
InstagramとTwitter、それぞれの特徴に合わせたSNS運営を
InstagramとTwitterで公式アカウントを作成してPRに活用していく場合、それぞれのSNSの特徴に合わせたハッシュタグの使い分けが必須です。
Instagramではオリジナルのハッシュタグを設定するよりも、既存で人気のあるハッシュタグに多く引っかかるようにして、その検索結果から料理や商品の「インスタ映え」する写真によって多くの人の目に留まるようにすることが重要です。
一方Twitterでは、企業オリジナルのハッシュタグをつけてツイートする、プレゼントが当たるキャンペーンを実施するなど、拡散をねらった運用を行うと効果的です。
多くの人が共有・参加するタイミングでPRをし、ユーザーのタイムライン上やトレンド入りさせることによって、より多くの人へ周知できます。
InstagramとTwitterはそれぞれ写真・動画・文章の投稿ができるSNSですが、あくまでInstagramは画像が主体で、Twitterは文章が主体のツールです。SNSを利用したPRをする際には、その使われ方の違いを理解し、それぞれのSNSの特徴に合わせた運用・企画にする必要があるでしょう。
<参照>
PR TIMES:Instagramでハッシュタグ検索するのは、「趣味」と「グルメ」
口コミアカデミー編集部