Facebookが提供しているアクセス解析ツール「Facebook Analytics」が、6月30日をもってサービスを終了します。

Facebook Analyticsでは、Facebookページ(旧ビジネスアカウント)や一般のWebサイト、アプリなどを横断したアクセス解析が利用でき、カスタマージャーニーの把握などに役立つ情報が得られました。

2021年6月30日以降はFacebook Analyticsのレポートやインサイトを確認したり、データを書き出したりといったことができなくなるため、注意が必要です。


Facebook Analyticsの役目を引き継ぐ3つのツールを紹介

Facebookのヘルプセンターでは、Facebook Analyticsの役目を引き継ぐツールとして「Facebook Business Suite」、「広告マネージャ」、「イベントマネージャ」の3つが紹介されています。

それぞれのツールの機能について、以下で簡潔に紹介します。

1. Facebook Business Suite

Facebook Business Suiteは、FacebookページとInstagramビジネスアカウントのアクセス解析ができるツールです。

Facebook Business Suite

▲Facebook Business Suite:編集部スクリーンショット

トレンド、オーディエンス、コンテンツに関するインサイト(分析)が表示できるほか、投稿やストーリーズごとのインサイトを確認したり、投稿やストーリーズを作成したり、メッセージを一括で管理するなど、FacebookページやInstagramビジネスアカウントに関するさまざまな操作が行えます。

ただしFacebook Business Suiteは全てのユーザーには配信されておらず、2021年6月24日時点では一部のユーザーは利用できないため注意が必要です。


2. 広告マネージャ

広告マネージャでは、FacebookやInstagram、そしてFacebook Audience Networkに登録されているWebサイトやアプリに配信する広告を作成、出稿できます。

広告マネージャ

▲広告マネージャ:編集部スクリーンショット

また、広告ごとに消費金額、リーチ、インプレッション、クリック数などの数値がわかるほか、クリエイティブごとの成果も確認できます。

3. イベントマネージャ

イベントマネージャでは、FacebookピクセルをWebサイトに埋め込むことでコンバージョンの計測やリマーケティング用の情報を取得したり、Webサイト、アプリ、実店舗での顧客の行動に関するレポートが取得できます。

イベントマネージャ

▲イベントマネージャ:編集部スクリーンショット

また、カスタムコンバージョンを作成し広告を事業に最適化することも可能です。

Facebook Analyticsは終了間近、3つのツールを上手く使いこなそう

FacebookページやInstagramビジネスアカウントのアクセス解析にはFacebook Business Suite、広告の配信には広告マネージャ、コンバージョンの検知にはイベントマネージャと、これら3つのサービスは目的に合わせて使い分ける必要があります。

Facebook Analyticsには6月30日以降完全にアクセスできなくなるため、これまでのデータを記録として残しておきたければ早めにデータのエクスポートを実施するとよいでしょう。

<参照>
Facebook Business ヘルプセンター:Facebook Analyticsは利用できなくなります