美容室のプロモーションは、ダイレクトメールからチラシといったオフラインの施策から、口コミサイトやウェブサイト、SNSを活用するオンラインの施策までさまざまです。

雑誌やインターネットサービス、ウェブサイトを活用する場合には、店舗のコンセプトやターゲットに基づきどの媒体をどんな目的で利用するのかを明確にすることで、施策が成功する可能性を高められます。

本記事ではプロモーションを始める前に必要な準備やそれぞれの掲載媒体の特徴、プロモーションにおすすめの媒体について紹介します。

美容室のプロモーションの基本は?

プロモーションに必要なのは、店舗目線ではなく顧客目線で考えることです。顧客が求めている情報やサービスを把握し、店舗が発信したい情報ではなく顧客が求めている情報を発信することで、顧客満足度の向上だけでなくプロモーションにもつながります。

店のコンセプトを固める

プロモーションをするにあたって最も重要なのが店舗のコンセプトを固めることです。

店舗がどのような方針で営業をしているのか、その方針に沿ってどのようなサービスを提供しているのかを顧客に伝えなければなりません。

他店と比較したときの自身の店舗の特徴や、メニューや価格における特徴、店舗の雰囲気など、店舗にまつわる情報を整理してコンセプトを決めておくことで、顧客に発信するメッセージが確立しやすくなります。

ターゲットに合わせた広告手段を取る

情報は発信内容だけでなく、どういった媒体で発信するかも重要です。広告手段には、店舗ホームページやSNS、雑誌やチラシなどさまざまものがあります。

ターゲットとなる顧客を定め、それに合わせた広告内容、手法を組み合わせることで、プロモーションの効果を最大限に発揮させられます。

割引キャンペーンはリピーター獲得には向かない

リピーターを獲得するために割引キャンペーンは効果的とはいえません。割引キャンペーンは最も簡単に実施できるプロモーションではありますが、この方法では新規顧客を獲得できても、リピーター獲得につながらないケースも多いです。

そもそもキャンペーンの際には店舗の魅力や他店との差をアピールしなければなりません。しかしながら割引キャンペーンを求めて来店する人の多くは価格を重視しています。そのようなニーズを持っている方は、次に美容室を探すときも同様に価格を重視した店舗選びをする可能性が高くなります。そのため、価格よりも店舗の特徴や魅力をアピールしなければなりません。



美容室のプロモーションで使うべき媒体は?

美容室のプロモーションに適した5つの媒体について解説します。

1. ウェブサイト(ホームページやブログ)

ウェブサイトは来店前の見込み顧客に対して、美容室の雰囲気やサービスを伝えます。

顧客は自分が気に入るお店なのかどうかを知りたくて見ている場合もあるので、こうした疑問や不安を解消できるような情報を掲載するとよいでしょう。

サービスの内容や料金といった情報だけでなく、店舗の雰囲気をウェブサイト上のコンテンツに盛り込むことで、集客に効果を発揮します。

費用や手間をどのくらいかけられるのかによって、開設できるウェブサイトの形式も変わってきます。主に3つのケースと形式が考えられます。

コストが削減できるもののオリジナリティーを出しづらいテンプレート型、オリジナリティーを出せるもののコストがかかるオリジナル型、コストパフォーマンスが良いもののメンテナンスが必要な自作型の3つです。

既存のブログサービスを利用して情報を更新することでも、公式サイトの更新と似たような効果が狙えます。

2. SNS、特にInstagram

SNSは無料で始められるプロモーションツールです。

なかでもInstagramは、写真や動画といった視覚に訴えかけるコンテンツをメインにしたSNSです。

カットやカラーの実際の施術の様子をうつした写真や動画をアップすることで、サロンの雰囲気と技術力の高さをアピールできます。

InstagramにはTwitterのような文字数の制限もないので、店舗のメニューや雰囲気を文章で伝えることもできます。

顧客が美容室を選ぶ際には、店舗の雰囲気、スタイリストのおしゃれさから、その店舗の施術をイメージしています。

カットやカラーの技術についても、できる限り来店前に確認して店舗を利用したいと考える場合も多く、Instagramはそれらの情報を写真や文章で伝えるのに適しています。

3. 折込チラシ

折込チラシは、インターネットから情報をあまり収拾しない高年齢層がターゲットである場合に効果が期待できます。

情報を幅広いエリアに告知ができるので、店舗の開店を広範囲に知らせる際に活用可能です。

4. ショップパンフレット

店舗のコンセプト、雰囲気、料金形態などの情報を掲載したパンフレットの作成も一つの方法です。

作成したパンフレットは近くの飲食店に置かせてもらったり、自店の店先に置いたりといった活用方法があります。

5. リーフレット

店舗の近くにポスティングをしたり、店舗で直接渡したりといった活用方法ができるのがリーフレットです。

店舗オープンの情報やキャンペーン情報など、顧客に伝えたい情報を発信するツールとして活用できます。


プロモーションにおすすめの口コミサイト3選

美容室の利用を検討している顧客は、口コミサイトのクーポンや口コミも参考にしながら来店する店舗を決めます。

ホットペッパービューティー、楽天ビューティー、EPARKビューティーの3つの媒体について紹介します。

ホットペッパービューティー

ホットペッパービューティーは、ヘアサロンやリラク&ビューティーサロンの情報が掲載されている国内最大級の検索、予約サイトです。

ヘアサロン以外にもネイル、まつげエクステ、リラクゼーションなど幅広い情報が掲載されているのが特徴です。

地域、メニュー、予約希望日時などあらゆる切り口で店舗検索ができるため多くの人が利用しています。

各店舗のページでは、店舗情報以外にもヘアスタイルの掲載、口コミの投稿、クーポンの掲載などができます。

ウェブサイト以外にも、アプリの展開やクーポンマガジンの発行もしているため、ホットペッパ―ビューティに掲載された情報はさまざまな生活スタイルの顧客にアプローチできるといえるでしょう。


楽天ビューティー

楽天ビューティーは成果課金制を導入しているので、広告費は反響数に応じて変動します。

成果がゼロであった場合は広告費がかかりません。初期費用がかかるものの、固定費がかからず費用対効果を明確にすることで、効果的に集客できます。

利用者は20代から40代が多く、ほかの媒体と比較して男性ユーザーの利用率が高いのが特徴です。

楽天の会員数は現在1億人以上おり、会員の層の厚さを活かした高い訴求効果が期待できます。

EPARKビューティー


EPARKビューティーは美容室専門の集客サイトです。固定費がかからず月額0円で利用できるので広告費を抑えられます。

利用者層は20代から40代の子育て中の女性となっており、顧客単価が高くリピーターにもつながりやすいです。

登録は申し込みフォームから5分程度で申し込み可能であることに加え、店舗ページの制作はEPARKビューティーが制作してくれるので、手間がかからず簡単に制作できます。

ページの情報を更新する際も専用ページから簡単に変更可能です。

費用を抑えたい場合やターゲットが20代から40代の子育て中の女性である場合はおすすめのサービスといえます。


美容室のプロモーションはコンセプト・顧客理解・媒体選択が大切

美容室が店舗のプロモーションを実施するには、店舗が持つ特徴や店舗の雰囲気など店舗ならではの強みを発信することが必要不可欠です。

プロモーションの方法には、ホームページやSNSのようなインターネットを介した方法や、折込チラシやリーフレットのような紙媒体の方法などさまざまなものがあります。

多くの情報がインターネット上で発信されていますが、ターゲットによっては紙媒体も活用する価値があるといえます。

店舗だけで情報発信するのが難しい場合は、「ホットペッパービューティー」などプロモーションを代行するサービスを選択することも一つの方法です。