地図情報サービスの開発プラットフォームを提供するマップボックス・ジャパン合同会社(以下、マップボックス・ジャパン)は、「マップアドネットワーク」のサービスを立ち上げました。

この取り組みには、ヤフー株式会社、株式会社ゼンリン、ジョルダン株式会社、株式会社ナビタイムジャパン、株式会社駅探、インクリメントP株式会社、株式会社マップルの7社が参画します。

マップアドネットワーク「Mapbox広告」さまざまな地図プラットフォームに広告が掲載できる

マップボックス・ジャパンは、アップアドネットワークである「Mapbox広告プラットフォーム」を独自開発し、地図ネイティブ広告* を提供する「Mapbox広告」のベータサービスを開始しました。

1年以内に3,000万ユーザーへのリーチを目指します。

マップボックスジャパンは提携する7社とともに、オンラインの地図サービスで見やすい広告デザインや、検索される目的地に応じておすすめの商品情報を表示するシステムを構築するとしています。

これまで収益化が難しかった地図サービスに、事業者1社では難しかった収益化機会を提供します。

*ネイティブ広告 …広告の掲載先のウェブサイトの形式に合わせて表示される広告

地図広告表示を改善、行き先に連動した広告表示

マップアドネットワークでは、これまでの地図広告での課題を解決する「地図デザインを邪魔しない」表示や、行き先などに応じて広告内容を変動させることを可能にします。

また、3D空間の建物へのラッピング広告なども想定しているとのことです。

広告の取り扱い量が増えれば、内容の多様化と質の向上が見込め、よりユーザーに適した動画が届けられるようになるとしています。

マップアドネットワーク「Mapbox広告」のビジネススキーム

▲マップアドネットワーク「Mapbox広告」のビジネススキーム:プレスリリース

広告主はマップアドネットワークで共通化された広告フォーマットを利用して、マップアドネットワークの参加企業が提供する複数の地図サービスへの広告配信が可能です。

飲食店や観光施設など、地図アプリを活用しながら目的地を決める動きも広まっており、多様な事業者にとって活用の余地がある広告システムといえるでしょう。

<参照>
マップボックス・ジャパンが国内初の「マップアドネットワーク」を地図サービス事業者7社と立ち上げ|マップボックス・ジャパン合同会社のプレスリリース
地図向けの広告ネットワーク、マップボックスやヤフー、ゼンリンなど8社が立ち上げ 地図サービスの収益化に筋道 - ITmedia NEWS
「地図を邪魔しない広告」を--ヤフーやゼンリンら7社、独自のアドネットワークに参加 - CNET Japan