MEO対策とは|意味・集客効果の高い業界・具体的な手法を解説
記事概要
公開日 | 2019年6月18日 |
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編集日 | 2024年12月25日 |
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目次
MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップ検索における最適化のことを指します。対策を行うことで検索順位の上位に表示される可能性を高くし、ユーザーの目に触れやすくすることができます。
SEOと同様に集客対策の一環として取り入れられており、Googleマイビジネスや口コミ機能を活用した対策が行われています。
この記事では、MEO対策を行うべき理由や対策を行う上でのポイントについて解説します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
MEOとは?
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称です。MEOという言葉は日本独自の言葉のようで、欧米では「ローカルSEO」と呼ばれており、日本よりも普及しているようです。以下では、MEOの詳しい内容について解説していきます。
MEOの概要
SEOがGoogle検索エンジンにおける最適化を指すのに対し、MEOはGoogleマップ向けの地図エンジンでの最適化(あるサイトについて検索結果画面でのより多い露出を図ること)を指します。
実際にGoogle検索で「地域名+キーワード」を入れて検索すると、検索結果の上部にGoogleマップの枠が表示されているのがわかるかと思います。マップ上には検索した地域、キーワードに該当する店舗が表示され、どこに位置しているのかが探しやすくなっています。
GoogleマイビジネスとMEO
Googleマップには企業や店舗のビジネス情報が掲載されますが、Googleマイビジネスに登録することで掲載情報を追加できます。
Googleマイビジネスでは営業時間、住所、電話番号といった基本情報に加え、外観や内観の画像、おすすめメニューなどの情報も掲載でき、Googleマイビジネスでコンテンツを充実させることで検索結果に表示される回数や上位表示できる回数を増やせる可能性を高められます。
MEO対策すべき理由
欧米ではSEOと並んで広く認知されているMEOですが、日本ではMEOを取り入れている企業、店舗が比較的少ないようです。MEO対策が重視される4つの理由は次の4点です。
Googleがローカル検索を重要視している
Googleは2014年に検索エンジンにおけるアルゴリズムのアップデートを実施しており、以降はローカルな検索結果を優先的に表示している傾向が顕著になっています。スマートフォンの普及
スマートフォンの普及により、外出先でマップ検索エンジンを利用して近くのカフェや店舗を探す人が増えています。SEO上位表示の難易度UP
現在多くの企業や店舗がSEO対策に取り組んでおり、上位表示の難易度は年々上がっています。
しかし、MEO対策はSEOに比べ未だ導入していない企業、店舗が多く、また同じ地域の企業、店舗のみが競合となるためSEOよりも結果につながる可能性が高いといえます。ポータルサイトの費用対効果悪化
ポータルサイトでの宣伝は費用がかかるうえ競合と比較されるため、他の店舗と差をつけるような価格やサービスがないと顧客を獲得することは難しくなっています。
ローカル検索においても競合との比較はされますが、3位以下の検索結果を閲覧するユーザーが少ないため、上位に表示されれば顧客獲得が容易になります。
MEOによる集客効果がある業界は?
MEO対策にはSEO対策よりも結果につながりやすい面があり集客効果が見込めるというメリットがありますが、MEO対策が特に有効であると考えられる業種、業界が存在します。
以下では、MEO対策によって特に大きな集客力を持ちやすい業種について解説していきます。
地域密着型
地域密着型の業種には宿泊施設や美容室、医療機関などがあります。
例えば宿泊施設は、観光した場所からできるだけ近い施設を選びたいと考えるユーザーが多く、地域名がキーワードと組み合わされた検索が行われます。
ローカル検索結果において上位表示されれば顧客の獲得を見込める可能性が高く、同じ地域にない店舗はそもそも競合から外れます。
上記に該当する業種ではMEO対策に成功すれば大きな効果をもたらすでしょう。
飲食店
地域密着型業種と同様に飲食店におけるMEO対策も非常に重要です。
飲食関係では集客に使えるキーワードが多く存在していて、レストラン・バー・居酒屋のような業態や和食・中華・イタリアンのようなジャンル、デート・夜景・個室のようなキーワードが狙い目となるでしょう。
また、キーワードを多種多様に設定できるため、競合との差別化も図りやすくなっています。
どのキーワードでも集客力が高くなる傾向が強いため、飲食店におけるMEO対策ではキーワードの設定を試行錯誤しながら対策を進めていくことが重要です。
具体的なMEO対策を解説
実際にMEO対策を行う上では、Googleの検索順位を決定するアルゴリズムの特徴、重視しているポイントをおさえることで効果的なMEO対策を行うことが可能です。
以下では、効果的なMEO対策を行うために役立つ知識を紹介します。
Googleが重視するのは関連性・距離・知名度
Googleはローカル検索エンジンにおいて検索結果を順位づける上で関連性、距離、知名度の3点を重視しています。
関連性は検索語句とサイト・広告の合致度によって判断されます。ビジネス情報を充実させ、より的確な情報を提供することで検索語句との関連性を高めることが可能です。
距離は、検索された指定場所、またはユーザーの現在地から店舗までの距離を指します。
ただし距離の近いものだけが上位表示されるわけではないようです。
知名度はリンク、プレビュー数、店舗一覧などのオンライン情報に加えオフラインの知名度も判断材料となっています。
これについてはWebでの検索結果も考慮されるため、SEO対策を行うことでMEO対策にも活かすことが可能です。
口コミを増やす
Google検索においては、口コミの数がユーザーからの信頼度の高いコンテンツかどうかを判断する際の重要な材料の1つとなっています。そのため、店舗やサービスを利用した顧客が口コミを投稿したくなるようなキャンペーンなど、口コミを増やすための施策を行うこともMEO対策の一環として大きな意味を持ちます。
口コミを増やすためには次の5つの手順を行います。
Googleマイビジネスの登録確認
最新のビジネス情報を登録する
写真を追加する
口コミの投稿を店内の機器等で促進
口コミに返信する
SNS、ブログなどで情報発信
SNSやブログによる情報発信も知名度向上や口コミの増加などMEO対策につながる施策の1つです。さらに無料かつ手軽に行えることがSNSやブログの利点で、これらはコストパフォーマンスの面で非常に優れています。
SNSやブログではできるだけ写真を載せること、定期的に投稿を行うことが重要ですが、複数のSNSを用途によって使い分け、それぞれのSNSに適した内容を投稿することもポイントです。
主要SNSサービスとおすすめの投稿内容については次のとおりです。
Facebook
店舗やオーナーの近況や店舗で行われたイベントの様子など、出来事の報告などの投稿がおすすめです。Instagram
おすすめメニューやSNS映えする画像、動画を投稿すると拡散されやすいです。Twitter
現在の混雑状況や予約状況など、即時的なリアルタイムの告知を行うのに優れています。
MEOに対応した情報発信で集客を
企業や店舗でオンラインにおける集客施策を考える際には、ついSEO対策ばかりに注力しがちになってしまいますが、MEO対策もSEO同様に重要で、場合によってはSEOよりも結果につながる可能性があります。
また、SEOとMEOは相互に関連しているため、どちらも並行して行うことで通常の検索からのユーザーとマップ検索からのユーザーの両者を取り込むことが可能になります。この記事で挙げた方法を参考に業種、ターゲット層、投稿内容に応じてツールを使い分けながらMEO対策を行い、より効果的な集客を目指しましょう。
口コミアカデミー編集部