
Google マイビジネスのアクティビティ数とは|集客に活用できる機能
記事概要
公開日 | 2020年10月23日 |
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編集日 | 2024年12月26日 |
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目次
Google マイビジネスはGoogleがビジネス向けに提供しているサービスで、Googleに登録されている店舗の情報を管理できます。
加えて、店舗側はユーザーのアクセス経路をはじめとするGoogle上での店舗の経営に関係する情報を収集できます。
本記事ではそのなかでも「アクティビティ数」(インサイトの「ユーザーの反応」)に関する内容を紹介するとともに、Goolge マイビジネスがどのように集客に役立つのかを紹介します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Google マイビジネスのアクティビティ数とは
Google マイビジネスでは「アクティビティ数」という項目を確認できます。このデータは、Google マイビジネスで、当該のビジネス情報を表示した際最初に表示される「ホーム」画面のうちの「パフォーマンス」内に表示されています。
「パフォーマンス」には、アクティビティ数のほかにも、サイトの閲覧数や検索数が表示されています。
ユーザーの行動についてのデータが確認できます。
▲[Google マイビジネスでビジネス情報を展開し最初に現れるホーム画面]:編集部スクリーンショット
アクティビティ数は、「インサイト」のメニューにある「ユーザーの反応」の件数やその内訳についてホーム画面に掲載したものです。
対象期間や、その期間の変化といった詳細については、「インサイト」から「ユーザーの反応」を確認するとよいでしょう。
▲[Google マイビジネスの「インサイト」機能で確認できる「ユーザーの反応」データ]:編集部スクリーンショット
アクティビティ数(インサイトの「ユーザーの反応」)でわかること
アクティビティ数は顧客からどれだけ興味を持ってもらえているかを判断する指標になります。それぞれがどのようなデータなのかを把握することでユーザーの傾向を数値で理解できます。
たとえばウェブサイトのアクセス数では、実際にウェブサイトを閲覧したユーザーがカウントされます。
ルートのリクエストでは、Google マップを用いて店舗までのルート検索を要求した回数が表示されます。
通話したユーザー数の項目では、店舗に電話を掛けたユーザー数を計測しています。
写真の閲覧数では店舗の写真がどれだけユーザーに見られたかを表示しています。ただし、写真をタップして拡大して見られたのか、サムネイルのみ表示されたかの区別はされないため注意する必要があります。
より詳しくユーザーの行動をチェックするためには
先ほど紹介した各項目はそれぞれ詳細な情報を確認できます。
確認したい日付にカーソルを合わせるかクリックすることで、指定の日にどれだけのユーザーがアクションを起こしたのか把握できます。その場合にはグラフ右側のチェックボックスをクリックして、フィルターをオンにする必要があります。
ただし、1人のユーザーが何度も検索した場合であっても、すべて1回ずつカウントされるようになっています。各ユーザーが複数回アクセスしたなどの状況を判別する術はないということを留意する必要があります。
集客に活用できるGoogle マイビジネス3つの機能
Google マイビジネスは、Google マップ上に記載している店舗や施設の情報を管理、更新できるGoogleのサービスです。
本項ではGoogle マイビジネスの機能のうち、集客に活用できるものについて紹介します。
1. インサイト
Google マイビジネスのインサイトでは、Google マイビジネスで管理するビジネス情報を見たユーザーが、どのような行動をとったのかを把握できます。
たとえば、検索された語句や方法と表示回数が確認できます。
またGoogle 検索を使用してビジネス情報を見つけたユーザーと、Google マップを使用してみつけたユーザーの数、そしてその合計も表示されます。
通話数は曜日ごとに記録され、写真は店舗の投稿写真とユーザーの投稿写真の両方の閲覧数も記録されており、それぞれ確認できます。
これらの項目と、その他の項目については以下の記事で実際の画面とともに紹介しています。
2. カテゴリーの追加にともなう予約機能の利用
Google マイビジネスでは、各店舗が登録した店舗のカテゴリーの追加によって予約機能が使えるようになります。
飲食店としてカテゴリーを登録すれば詳細なメニューを掲載でき、そのほかにも直接予約できるように設定できます。
Google 検索やGoogle マップを利用して店舗を認知したユーザーが、スムーズに店舗の予約までたどり着けるシステムを構築できます。
3. 口コミへの返信
消費者は口コミを店舗選びに参考にする傾向があります。インターネット調査を手がけるマイボイスコムが2020年3月に行った調査によると、10,302名の回答者のうち55.7%が商品やサービスの購入時にネット上の口コミを参考にすると答えました。
こうした口コミを参考にして、店舗の利用を決めるユーザーも少なくないと考えられます。
来店するかを検討するユーザーに向けて良い印象を与えるためにも、口コミに対して適切なコメントを店舗側から返信し、顧客に真摯に向き合う姿勢を示すことが重要となるでしょう。返信内容としては、口コミの投稿への感謝や別の商品やサービスの紹介などが適しています。
同時に、ネガティブな内容の口コミに対しても真摯に対応することで好感度の低下を最小限に抑えられます。
これらの口コミやそれに対する返信もGoogle 検索のシステム上でキーワードとして検索対象になるため、検索結果の上位に店舗を表示させるためにも有効な施策です。
Google マイビジネスの「インサイト」の数字が意味するもの
Google マイビジネスでのインサイトでは、ユーザーがどのような手段や経路で店舗ビジネス情報にアクセスしたのかを把握できます。
当初想定していた手段でアクセスがあったのか、それとも別の手段でアクセスがあったのかを知ることで今後強化すべき事項が見えてきます。
1. Google マップのピンの位置がずれている可能性
Google マップ上の店舗の位置が実際の位置と異なっている場合があります。
経路検索で多くのユーザーからルート検索のリクエストがかかっているのにもかかわらず、店舗での客足につながっていない場合や実際に電話での問い合わせが頻発している場合、店舗の実際の位置とGoogle マップのピンの位置がずれている可能性が高いといえます。
このような状態が続くと、店舗を認知したうえで来店するつもりでいたユーザーの来店意欲の喪失が予想されます。
客足が遠のくことで売り上げの低下を招き、大きな機会損失にもなりかねません。
店舗のピンの位置を修正する方法は以下の通りです。
Google 検索で店舗を検索し、店舗の画面を表示します。
下部に「情報の修正を提案」という表示があるためそこをクリックします。
「名前またはその他の情報を変更」をクリックし正しい位置にピンを移動させます。
完了ボタンをクリックし、その「送信」を押せば修正作業は終了となります。
2. Google マップでの検索結果の順位が変化した可能性
来店までのユーザーのアクションが突然減ることがあります。このような時はGoogle マップで検索した際に表示される順位が下がった可能性があります。
店舗のビジネス情報を充実させたり、写真の枚数を増やしたりすることでコンテンツを充実させることのほかにも、営業時間などに変更のあった場合は速やかに最新情報に更新することが必要です。
Google マイビジネスで集客力アップを
Google マイビジネスの登録は集客に欠かせません。Google マイビジネス内で確認できるデータにはアクティビティ数をはじめ数多くあり、店舗のカテゴリーや業態によって活用方法は異なります。
使える機能も異なるため、自社のマーケティングに効果的に活かせるように機能を選択していくことも重要となります。
得られる情報をもとに、店舗のターゲットとするユーザーに訴求できるように考えることが集客アップのカギになるでしょう。

口コミアカデミー編集部